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貧血について

貧血とはざっくり言うと、体内のヘモグロビン濃度が下がり組織の酸素化が足りていない状態である。

 

原因は様々で出血により実際に血が失われている場合、ヘモグロビンの産生が滞ってある場合、ヘモグロビンの破壊処理が更新してしまってある場合、あるいはヘモグロビンに問題があり酸素化がうまくいかない場合などなど。

 

ヘモグロビンは肺から入ってきた酸素と結合して、血液の中を運ばれて体の組織に酸素を運搬する役割を担っている。

 

よく血が足りていない状態とおもわれていて、何らかの原因により立ちくらみを起こした場合はたいてい血の塊であるレバーなどの食品を食べるように促されることがよくある。しかしこれは必ずしも正しくはないわけである。

 

いつも血が足りていないわけでなく、どの場合にも言えるのが酸素が体の隅々まで行き渡っていないわけである。

 

女性では、月経のために毎月血が失われるために男性に比べて出血性の貧血が起こりやすい。

 

そのため比較的、男性に比べて閉経前の若い女性に多いと言える。

 

また体の栄養が足りていないことも貧血になりやすい要因となるため、痩せ型では男女ともに貧血になりやすい。

 

また消化管などのがんではお尻から血が出る下血が起こりやすい。そのため、中高年者の原因不明の貧血では血液や消化管のがんの鑑別、MRIなどでの体の他の場所に病変がないかの全身検索が重要である。

 

その場合、原因不明の長引く熱や全身倦怠感、体重減少がないかのチェックをする必要がある。これらはよくがん患者でみられるためである。

 

症状があまり明らかでなく自分では気づきにくいことも考えられるため、定期的な検診を受けることが勧められる。

 

また心当たりがある場合は早めに医師に相談する必要がある。

 

多くのがんは治すことができる時代であるといわれ、日々新薬が作り出されている。

 

しかし、がん治療で未だ多くの場合第1選択とされているのは症状が進む前のできるだけ早い段階での手術である。

 

手術で病変を取り切ることができれば、再発の心配はかなり低くなると思われる。

 

医師に身体を切られるという患者さんの恐怖心や術後の管理などの問題はあるものの、抗がん剤放射線治療などの重度の副作用から解放されるのは大きな利点である。

 

また手術が治療方針として選択された場合も、手術前後のがん病変の管理に他の治療がトッピングとして加えられる場合もある。

 

術前に化学放射線治療を行なった場合、病変部を小さくできる。

 

また術後に化学放射線治療を受けて再発のリスクの減少も期待できる。

 

がん治療は2本3本の柱によって支えられており、どれが他より優れていると言う話ではないので、患者さんのニーズに合わせてケースバイケースで適切に施される必要がある。

 

たかが貧血と考えず、おかしいと思ったら早めに最寄りの医師に相談することが大事であると言える。